栄養相談Q&A
Q1 生活習慣病とはどんなものですか?
A
生活習慣病とはその名の通り、日常の生活習慣が発症に深く関わっている疾患の総称です。代表的な生活習慣病としては、糖尿病・肥満症脂質異常症・高血圧などがあげられます。
Q2 どんな食べ物が生活習慣病には良いのですか?
A
よく聞かれる質問ですが、とても大切なポイントだと思います。
どんな食べ物でも長所と短所があります。
それぞれの食べ物の特徴を正確にとらえても、それが良いか悪いかに分けることはできません。マスコミではある食べ物の一面を誇大表現して報道されますから惑わされてしまうのも無理ありません。
「どんな食べ物が良いのか」ではなく、「その方にとってどんな食べ物、どんな食べ方が必要なのか」をお話することはできます。しかし、こちらが一方的に押し付けることはありません。その方に合ったお食事の習慣やご病状を考慮して一緒に考えていくという姿勢を大切にしています。
Q3 スローフードが体に良いと聞きました、生活習慣病にとっても良いのですか?
A
「ファストフード」は昔からよく耳にする言葉ですよね。
その直訳通りフライドチキンやサンドイッチ、ハンバーガー、牛丼、など、店で売っていてすぐ食べられる食べ物のことをいいます。
逆に「スローフード」とは直訳すると「ゆっくり食べる食べ物」となります。
その言葉の通り、ゆっくりよく噛んで食べる料理のことですね。
肥満や食後血糖を是正するためにもスローフードはお薦めです。具体的には昔ながらの日本食をイメージしていただければ良いと思います。麦ご飯、芋や野菜などの食物繊維をたっぷり使った料理はまさに日本のスローフードの代名詞ではないでしょうか。
Q4 食事療法で指示されたカロリー内であれば、主食を減らしてその代わりにアルコールを飲んでもいいですか?
A
以前はアルコールを飲む代わりにご飯を減らせばよい、といった指導をした時期がありました。しかし現在ではアルコールに含まれているカロリーは炭水化物やそのほかの栄養素とは異なる特殊なものと考えられており、交換はできないとされています。
生活習慣病の患者さんにとってアルコールはできれば摂取しない方がよいのですが、生活習慣病の種類によっては肝障害がない、薬物との相互作用の心配がない、などの条件が整えば少量飲むことが可能となります。